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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第53章 初めて※




「や・・・、零・・・っ」

辛いのだと訴えるが、私の伝えたい意志とは反して、腟内を埋めていた指は抜かれてしまった。

「僕の好きにして良いんですよね」

確かにそうは言った、けど。
今更その言葉を後悔する羽目になるなんて。

疼いて仕方がない体を抑え込むように、彼へと抱きつく力を更に強めた。

「・・・っ・・・!」

意識が一瞬、欲望を我慢するのに必死になっている時・・・気付いてしまった。

蜜口に当てられた、彼のモノの存在。

「れ、い・・・っ」

まだ慣らされたとも言えないそこへ当てられている事に、大きな不安を感じ、思わず声が漏れた。

「・・・大丈夫、付けてます」

言いたいのはそういう事じゃない。
・・・それも彼は分かっているはず。

とことん今日は意地悪を通してくることに、もどかしさを通り越した何かを感じて。

「や・・・零、まだ・・・っ」
「大丈夫」

言い終わらないうちに、彼のモノは蜜口をこじ開けて膣内へと侵入してくる。

その行為で、さっきの予想は確信へと変わった。

「い、あ・・・ぁあ・・・ッ!」

指とは比べ物にならない質量と快感。

入れるのに十分な滑りはあるものの、それなりの痛みはある。

「・・・ひなた、呼吸・・・っ」

僅かに苦しそうな彼の声。

今まで何度も言われたはずなのに。

今日程それができなかった日は無いかもしれない。

それでも必死に息を取り込もうとするが、どうしても止まってしまう。

それが自分も、零も、双方苦しめていることは重々分かっているのに。

「・・・い、・・・零・・・ッ!」

もう何度呼んだか分からない彼の本当の名前を、少ない空気でもう一度呼んで。

「・・・そんな声で呼ぶと・・・僕が持たない、と・・・言ったでしょう・・・?」

彼の途切れ途切れのその声が・・・私を持たせない。

お互いに求めあっては壊し合う、そんな不思議な関係なんだと・・・少し切なくなった。



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