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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第53章 初めて※




上がり続ける心拍数と、荒さを増していく呼吸で、意識は朦朧として。

こんなにも、体力を必要としていただろうか。
そう思うくらいに今日は、彼に何もかも飲まれていて。

「や・・・っ!」

下着と一緒に部屋着を取り払われて。
暗闇に晒された素足にも、零の手が優しく流れていった。

何度も太もも付近を往復しては、蕾や腹部には零の舌が這って。
微弱に思われる快感も、焦らされればそれなりのものは得られることを感じた。

「きゃ・・・!?」

突然零の顔が体から離れたと思った瞬間、さっきまで色々な場所を這っていた舌が、今度は太ももをねっとりと舐め上げて。

思わず漏れたのは、どちらかというと驚きの悲鳴。

「れ、零・・・!」

やめてほしい、という意味を込めて名前を呼ぶが、当然のように意味は無かったようで。

彼のその行動によって、数分前までどこかに行きかけていた意識は、はっきりと自分の目の前まで戻ってきていた。

「い、ぁ・・・っ」

僅かに感じた痛み。
一瞬、噛まれたのかと思うようなその痛みに思わず声が漏れた。

何が起きたのか理解できなかったが、彼の顔がそこにまだあることから、きっとアレを付けられているんだと悟って。

「・・・誰にも、見せないでくださいね」

唇が離されるなり、そう注意を促された。

暗闇で目視はできないが、きっとそこにはくっきり赤い痕が付いているはず。

太ももの内側、真ん中辺りに付けられたそれを誰が見るのか、と考えては、一瞬一人の男が頭を過ぎった。

でも考えれば彼にバレるから。
なるべく考えないように目を瞑って。

恐らく彼の言葉の裏側にも、同じ人物が隠れているんだろうけど・・・。

「んん・・・っ、ぁあ・・・!」

沈黙を作ったのはほんの数秒だったのに。

要らないことは考えるなと言わんばかりに、彼の指が、愛液を溢れ出させているであろう私の秘部をゆっくりと撫で上げた。



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