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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第53章 初めて※




「ん・・・っ、ひぁ・・・ッ」

唇が離れるなり、さっきまで絡ませ合っていた舌は耳へと迷わず向かって。

ゾクゾクする感覚に、勝手に体が捩れて彼を求める。

直接鼓膜へと響くリップ音が、思考も理性も全てを壊していって。

「耳、弱いですよね」
「そこで・・・喋らないでくださ、い・・・っ」

囁かれるように耳元で言われれば、彼の吐息がそこへかかって。それが更に、醜い欲望を掻き立てる。

「れい・・・ッ」

無意識に出たその名前は、何を意味する物でも無くて。
本当に、ただ自然に出てきた物。

「・・・そんな声で呼ばれると、理性が持たない」

少し苦しそうにも聞こえるその声が聞こえたすぐ後、彼の舌が首筋を下から上へと這っていった。

「ひゃ・・・っ!」

悲鳴にも似た声を上げながら、擽ったさと快感が入り混じる複雑な気持ちに、彼の肩へ指が食い込むほど力を込めながら耐えて。

その間も彼の手が休むことは無く、腹部の辺りを優し過ぎるくらいに、指を滑らせるように撫で回して。
それもこの上なく、擽ったい。

でも込み上げて来るのは笑いでは無く、もっと、という欲ばかりで。

「や、ぁあ・・・!」

首筋を這っていた舌は、今度は蕾へと刺激を始める。
口に含まれながら刺激を繰り返されれば、秘部から何かが溢れて下着を濡らしていく感覚に襲われた。

「・・・っん、あ・・・れい・・・!」

強く吸われては離されて。
何度も無意識に名前を呼んで。
甘い声を吐いては体を痙攣させて。

彼は今、降谷零としているんだろうか。

仮にそうだとして、降谷零として抱くのは・・・これが初めてになるんだろうか。

・・・いや、そんな些細な事はどうだって良い、か。

透さんでも、バーボンでも、零でも。
全て彼自身なのだから。




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