• テキストサイズ

【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第53章 初めて※




「ひなた」
「は、はい・・・」

ハッキリと口にされた名前に、自然と背筋が伸びて。

真っ直ぐ私の目を見る彼の瞳は、私の大好きなそれなのに、吸い込まれてしまいそうになる感覚に、恐怖に似た感情も生んだ。

「貴女は僕の傍に居たくないと思いますか?」
「お、思わない・・・です」
「なら、それで良い。それ以上に必要なものは無いはずですよ」

納得出来る理由かと言われればそうではないけど、彼がそう言うのであれば、私はそれ以上は言えない。

ゆっくり視線を落としながら、腑に落ちないこの気持ちにはそっと蓋をした。

「・・・納得いきませんか?」
「え・・・?」

流石にさっきの、ふとした行動でバレてしまっただろうか。

こんな気持ちは持つだけ面倒だと自分でも分かっているのに。
彼にそう思われてしまうことも嫌なのに。

それでも明確な答えが欲しいと思ってしまう。

どうすれば自分が納得できるのかも、分からないくせに。

「納得できないのであれば、させてあげますよ」

そう言っては手を引かれ、ベッドへ倒れ込むように私の体を押した。

その上には勿論、零が覆い被さっていて。

「・・・!」

少し乱暴な扱いだけれど、怒っている様子は無くて。

きっとこれが、降谷零のやり方なんだと悟った。


「僕がどれだけひなたを愛しているか・・・教えてやる」


ドクン、と大きく心臓が音を立てた。

何もしていないのに、何もされていないのに。
息も心拍数も、自然と上がっていった。

「ま、待って、零・・・っ」
「待てない」

言葉通り、少しの間も無くその唇は蓋をされた。

ねっとりと絡み合う舌に意識が朦朧とし、息をする事さえも忘れてしまう。

キスの最中に頬へ触れた彼の手は、いつもの冷たさがある。
それが妙に安心するのは、その手で彼だと判断できるからだろうか。



/ 1935ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp