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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第50章 真相と




「あ・・・赤井さんと相談して決めたから、僕だけの作戦じゃないけどね・・・!」

少し慌てた様子の彼に、謙遜と隠伏という言葉が見えた気がした。

彼は・・・赤井秀一の居場所を知っているはず。

けれど、流石にコナンくんに問いただすのは大人気ない気もする。
教えてくれる保証も無い。

そもそも、彼が私に会えない理由とは・・・?

「・・・じゃあ、もう一つ聞いて良いですか?」
「なんでしょう」

恐らくだが、私は彼に一度会ったことがある。

それは本当に彼だったのか。

「ミステリートレインで有希子さんに言われて移動した際、部屋にいた彼は・・・赤井さんですか?」

昴さんの目を見て、それを離さないまま尋ねた。

彼の顔に笑顔はなく、何を考えているのかは全く分からない。
・・・まあ、今まで分かったことも無いのだけれど。

「彼もあの列車に居たんですか」
「それを尋ねているんです」

白々しく答える昴さんに、思わず隠していた苛立ちが出てしまった。

こんな時こそ、冷静でいなくちゃいけないのに。

「僕はその時、別のところで彼らを探っていましたので。有希子さんと赤井秀一が手を組んでいたのでは?もっとも、そんな話は聞いていませんけどね」

とぼけているんだろうか。

でも確かにあの時・・・昴さんは彼について何かを言うことも、その存在があることも匂わせなかった。


・・・それは、彼が赤井秀一だったから?


ただ、彼が赤井秀一であることは不可能だ。
でなければ昨日のことに説明がつかない。

「それと、もう一つ・・・」

それは昨日、一番疑問に思ったこと。

「・・・それの理由、聞いてもいいですか」

自身の首元を指差しながらそれを伝えて。
もしジョディさん達がその事を知らず、昴さんが隠していたらいけないから。

これだけで彼らにバレることはないだろうし、知っていれば悟れるだろう。



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