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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第50章 真相と




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「如月さん!」
「・・・・・・?」

体が揺さぶられている。

この声は・・・コナンくん?

「おはよう、如月さん。朝弱いの?」

寝ぼけ眼のまま声のする方に目を向けて。

無邪気な笑顔で問いかけてくる彼を暫く見つめながら、脳を叩き起こした。

「・・・ここは・・・」

ボーッとする頭のまま体を起こし、辺りを見回して。

そこは見覚えのあるゲストルーム。
いつの間にかそのベッドの上で寝ていたようで。

・・・昨日あの後、どうやって部屋に戻ったんだっけ。

「如月さん昨日、ソファーで寝ちゃったみたいで・・・昴さんがここまで運んだらしいよ」

そっか・・・確か昨日、急に睡魔が襲ってきて。
・・・あのまま寝てしまったんだ。

「・・・大丈夫?何か疲れてるみたいだけど」

目に違和感を感じれば、昨日の涙で腫れてしまったことを察した。

片手でそこへ触れながら、また彼に心配をかけてしまったと何度目かの反省をして。

「大丈夫・・・何でもないよ」

そう言いながらベッドから降りて。
時計に目をやると、もう十時が来ようとしている。

・・・最近、知らない間に寝ることも、こんな時間に起きてしまうことも多くなってしまった。

非日常を繰り返す度、私の中の日常は当然の如く壊れていった。
きっとそれは、戻ることも無い。

「・・・そういえばコナンくん、どうしたの?」

昨日のことを察して来たんだろうか。

もしくはもう既に昴さんと話をした後、か。

「ちょっと、ね。・・・あ、そういえば昴さんが呼んでるよ」
「・・・昴さんが?」

私を?と自身を指差しながら首を傾げた。

ただの朝寝坊への叱責ならいくらでも聞き流せるんだけど。
きっとそうもいかないだろう。



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