• テキストサイズ

【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第47章 黒い霧※




「物足りないのでしたら、足りるようにすれば良いだけの話ですから」

ぴくぴくと痙攣する体と、整わない息。
そんな私を嘲笑うように見下ろされて。

「やめる、なんて・・・言いませんよね?」

沖矢さんにそう問われ、数時間前の自分の言葉を少しだけ後悔した。

「・・・もう、無意味です」

続ける意味はない。

これ以上の馴れ合いは・・・互いにとって良くない。

少なからず、私はそう思っていたが。

「試してみないと分かりませんよ」

彼はそうでは無いようで。

「・・・んっ、ん・・・ぅ」

腟内から指が抜き取られ、全身の力が抜けきったところに、彼の唇が降ってきて。

さっきより僅かに深く感じるそれは、私の意識を全てそれに持っていかせた。

息継ぎの隙さえ与えないようなそれは、また透さんを思い出してしまう。

彼とのそれは、もっと気持ち良かったけど。

苦しさが頂点に達した時、彼の胸板をグッと押して離れるように訴えると、そこは素直に応えてくれて。

シャツのボタンをいくつか外す彼を薄ら月明かりが照らす。それは色っぽさを演出しているようにも感じた。

「・・・!」

そのシャツの隙間から見えた物に、ボーッとしていた頭は一瞬にして冴え渡った。

・・・阿笠博士に見せてもらった・・・チョーカー型変声期。

そうだ、あの時・・・どこかで見たと思っていたのに。何故今まで思い出せなかったんだろう。

いや、そもそも・・・何故彼が変声期なんかを・・・?

「沖矢さ・・・っ」

彼の顔に視線を向けようとした瞬間、指とは全く質量の違うモノが蜜口を押し開き、腟内を隙間なく埋めていった。

「い、あぁぁ・・・ッ!!」

苦しい、息も、腟内も。

透さんではない男の人を・・・受け入れてしまっている。

それは私が受けた喧嘩のような物なのに。

一気に押し寄せたのは、罪悪感や後悔ばかりだった。



/ 1935ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp