第45章 盗出す※
「掻き出しますから、暫く我慢してください」
沖矢さんがグッと中で指を曲げながら軽く抜くと、ドロっとした液が太ももを伝うのが分かった。
・・・そっか、私・・・。
車に乗る前までは気にしてたのに、それからそんなことには気も回らなかった。
「ん・・・っ、ふ・・・ぁあ・・・!」
思った以上に溢れ出てくるそれに、透さんと繋がっていた証が流されていくようで。
拒絶はあるのに、目の前の快楽に何も出来なくて。
なんて・・・醜い動物なんだろう。
「おきや・・・さ、ん・・・っ!」
足の力が奪われ、ガクガクと震え始めて。立つことさえままならないと彼に訴えれば、向かい合うような形に直されて。
「も・・・、やめ・・・っ」
まだ泡の残る体を彼の体に縋りつかせ、震える声で懇願した。
「まだ残っているようですよ」
思っているより厚い胸板に体を預け、ビクビクと体を震わせながら声を上げる。
しっかりと支えられていることを感じれば、やはり彼は男なんだと改めて思って。
「・・・ひぁ・・・ッ!」
指が弱い部分に当たり、一段と甲高い声を漏らしてしまった。
彼の服を掴んでいた手を思わず口にやるが、今更遅いことは双方分かっていて。
「ここが弱いんですね」
そう言って奥まで指を入れ、掻き出す最中にその部分を攻められた。
「っや、ぁあ!おきや・・・さ・・・ッ!!」
グチュ、と音を立てる蜜口。
ガクガクと震える足。
甘い声を漏らす口。
どこかで彼を求めている、自分。
最低・・・だ。
「っあ、も・・・あぁ・・・ッ!!」
イってしまいそう。
沖矢さんの、手で。
気持ちいいと感じてしまう自分に、この上ない嫌悪が湧き出てきて。
「んぅ・・・ッ!」
顎を持ち上げられ、唇が落とされる。
そこへすかさず舌が侵入して。
「んん・・・っ、あ、んぅ・・・ッ!!」
もう、快楽の沼は目の前。
落ちるまでは簡単だった。
「んぅ、んんん・・・ッ!!!」
沖矢さんの口内に甘過ぎる声を吐き出しながら、呆気なくイってしまった。