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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第45章 盗出す※




「・・・あ・・・っ」

後部座席に乗り込むコナンくんに続いて、助手席に乗ろうとした瞬間、今の自分の状況にやっと気が付いて。

足を伝うように、蜜口から溢れ出る液。

下着は透さんに切り裂かれてしまった為、受け止めるものがなくて。
さすがにこのまま車に乗るのは気が引けた。

「構いません、乗ってください」

一瞬動きを止めた私に、どういう状況なのか恐らく察した上で、急かすように沖矢さんがそう告げた。

「さあ、早く」

それでも少し迷いを見せた私に、再度急かされて。

今更気にしてもどうにもならない。
それに、今ここで逃げなければ、彼らだって危ない。

そう思って彼の言葉通り、急いで助手席に乗り込んだ。


ーーー


「・・・大丈夫みたい」

暫く車を走らせたところで、コナンくんがそう告げてきて。
何を根拠にそう言っているのかは分からなかったが、彼が言うのだから確かなのだろう。

それくらい、彼の言葉には説得力があるから。

「如月さん、怪我とかしてない?」
「あ・・・うん・・・。大丈夫・・・」

外傷は無い。

心の傷は思ったより深いけど。

「でも・・・どうして私があそこにいるって分かったの・・・?」
「イヤホン、貸してあげたでしょ?あれ実は発信機にもなってるんだ」

言われて気が付いたが、ベルモットに連れて行かれた後からその存在が無い。

「あの廃工場の近くに落ちてて。多分、ベルモットが如月さんを運んだ時に落ちたんだと思う」

・・・だったら、彼らの会話がベルモットの耳に入っている可能性は少ないか、と少しだけ安堵して。

「いつから・・・居たの?」

場合によっては、そのままにしてほしかった。
また、そんな身勝手な事まで思ってしまいながら、後部座席の方に首を向けながら問いかけた。

「・・・安室さんに銃を向けられてたから。たまたま昴さんと近くで会ったから、協力してもらったんだ」

沖矢さんに・・・協力?
・・・ということは、もしかして・・・あの銃弾は・・・。



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