• テキストサイズ

【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第39章 追求心




『もしかして、如月さん?』
「え・・・?そ、そうです・・・」

コナンくんから聞いたんだろうか。
名乗ったはずのない名前を呼ばれて一瞬戸惑ったが、そう考えると腑に落ちて。

『丁度良かった。貴女に話したいことがあったのよ』

彼女が・・・私に話したいこと?

「何ですか・・・?」
『それはまた直接会った時に話すわ。・・・もし良かったら、今からどうかしら?』

なんだろう、FBIの人の話って。
恐らく組織のことについてなんだろうけど。

もしかすると兄のことかもしれない、なんて僅かな希望を抱いたりもして。

「大丈夫、だと思います。場所はどちらで?」

恐らく、ダメだとは言わないと思うが、念の為沖矢さんの許可も取らないといけないか、と考えながら。

『そうね・・・そっちに合わせるわ』

と言われても、私が知っている話せるような場所といえば、ポアロくらいしか思い当たらなくて。

間違ってもそこには行けないから。

「・・・すみません、あまりそういうお店には詳しくないので・・・」
『じゃあ、私が迎えに行くわ。住所、教えてくれる?』

コナンくんとの知り合いとはいえ、ここを教えるのは彼らに不都合があるかもしれない。

・・・だったら。


ーーーーー


「ごめんなさい、待たせたかしら?」
「いえ、私も今来たところです」

目の前に高級外車が止まり、まさかと思っていると、下げられたウィンドウからジョディさんが顔を出して。

彼女には自宅の住所を教えて迎えにきてもらった。

沖矢さんは私が外出するのを珍しく渋る様子だったが、会うのはコナンくんの知り合いのFBIの人だと告げると、許可を出してくれた。

過保護なのかはよく分からないが、自宅までは送ると言い切られ、ここまでは沖矢さんに連れてきてもらって。

そして帰る時は迎えに来るから必ず連絡するように、と何度も言い聞かされた。



/ 1935ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp