第37章 好きで※
「・・・っ・・・!?」
イったばかりの体をひっくり返され、ベッドに押し付けられて。
でも彼とは繋がったまま。
「と・・・るさん・・・?」
一瞬自分がどうなったのかすら分からなかったが、彼が自分に覆いかぶさったまま繋がっていることを確認すると、途端に状況を理解した。
「・・・すみません、今は余裕がありませんので」
切羽詰まったように彼がそう言った途端、その体制のまま強めのピストン運動が始まって。
「あっ、んん・・・っ!とおる、さ・・・ッ!!」
イったばかりだからか、いつも以上に体がビクビクと反応して。
数時間前と少し似てる。
でも、快感はそれ以上に感じた。
「あ、んぅ・・・ッ、やぁ・・・!!」
透さんが奥を突く度、ベッドが壊れないだろうかと少し心配になるくらい軋んで。
その度に甘い声を響かせて。
透さんの言葉通り、余裕の無さそうな彼の表情が余計に快楽を抉るように煽った。
「まっ・・・て、透さ・・・ッ!」
こんなの、すぐにまた。
「無茶・・・言わないでください」
でも、私一人は・・・嫌だ。
「透さんと・・・っぁあ!・・・いっ、しょが・・・ッ」
突かれる合間に声を絞り出して。
そんなことを言っている合間にも、またあの感覚が押し寄せてきていて。
「あぁ・・・ッ、ん、やぁ・・・っ!!」
「僕がイクまで、何度でも・・・イってください」
そんなの、体が持たない。
でも、それもまたお仕置きだと思えば、幾分か受け入れる気が起きた。
「んん・・・ッ!あ・・・も・・・ぁあ・・・っ!!」
頭が真っ白になって。
「あぁ・・・っふ、んんぅ、ん・・・ッ!!!」
絶頂を迎える瞬間に唇を塞がれて。
彼の口の中に、快楽で満ちた甘い声を吐き出した。
「んんッ!・・・んぅ、ん・・・っ!!」
イったのに。
それでも透さんの動きは止まらなくて。
一呼吸置いた時とは違う。
止めて欲しい・・・けど、止めて欲しくない。
そんなおかしな矛盾した思いまで生まれてしまう程、狂ってしまっていて。