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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第30章 壊して※




「さっきまでの威勢はどうされました」

沖矢さんが・・・沖矢さんじゃないみたいで。
それは違和感と共に度々感じていたことではあるけれど。

この震えは恐怖の震え・・・なんだろうか。

「さっきよりも良い声を、聴かせてくださいね」
「や、待って・・・!」
「ここでそれは反則ですよ」

彼の腕を掴んで嫌だと懇願するが、ゆっくりと確実に、沖矢さんが私のナカへ入ってきて。

「あっ、ん・・・やぁぁ・・・っ!」

さっきの指で馴らされているおかげか、痛みは最小限だった。

苦しさはある上、相手が沖矢さんという状況に吐き気はするが、快楽へは溺れそうになってしまう。

「や、だ・・・ぁ・・・っ」

一線は超えないと思っていた。
線引きができる人だと思っていた。

でもそれは私の勝手な思い込みで。

獣になった彼と、動物になってしまった私を、最早止められるものは何も無い。

「あ、・・・んんっ・・・!」

ナカへの質量が増していく度、息が苦しくなって。

ゆっくりと丁寧にされることが、逆に苛立ちを募らせた。

どうせするなら、透さんを考える暇もないくらいめちゃくちゃにしてほしかった。

そんなに優しくしないでほしかった。

「と、る・・・さん・・・っ」

絞り出すように彼の名前を呼んで。
本当に求めているのは貴方なんだと。

沖矢さんは何も言わず、私の耳元へそっと顔を近付けて。

「ひゃ・・・っ、ん、ぁああぁ・・・!!」

柔らかい舌で舐め上げられれば、一瞬力が抜けてしまって。
その瞬間を沖矢さんは見逃しはしなかった。

一気に奥を突かれ、背中を反らせながら強い快楽に耐えた。

「ん・・・、ぁあ・・・っあ・・・」

耳への愛撫は続けられ、クチュクチュと鳴り響く卑猥な音を鼓膜に響かせながら耳朶に吸いつかれる。

その仕草は彼を・・・透さんを思い出すようなもので。

「とお、る・・・さ・・・」

彼だと思えという沖矢さんの言葉通りになるようで嫌だったけど。

なんだか彼が近くにいるようで。

いるはずもないのに。

そんな錯覚に陥った。



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