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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第25章 正しく※




そしてこれはコナンくん達にとって不都合な行動かもしれない。
コナンくんには透さんを優先すると伝えているが、結果危険に晒してしまえば意味は無い。

それを踏まえての決断。

「・・・分かりました」

彼の目を決意の眼差しで見つめ直した。

ただ一つ思うのは、これが本当に赤井秀一を調べるという、言葉通りの行動になれば良いということ。

透さんは、後日一緒についてきてほしいと言った。
そこに赤井秀一とは全く関係無く、組織の人間が待ち伏せていることだって考えられる。

そうなった時、被害が私だけで止まれば良いが、もしコナンくんや沖矢さんにまで広がってしまえば・・・。それだけが怖かった。

「不安ですか?」
「!」

そんな顔になっていたのだろう。透さんが心配そうな笑顔でこちらを見つめていて。

「・・・少し」
「大丈夫です、貴女ならできますよ」

優しくそう言われながら、触れるだけのキスをされた。

物足りない訳では無いのに、いつの間にかそれ以上を求める体になっていて。

「その赤井秀一という人とは、知り合いなんですか?」

知り合いだったことは知っているけれど。
私が見たあの彼が赤井秀一ならば、少なくとも沖矢さんは必然的に彼を知っていることになる。

その彼と赤井秀一の印象が似ているかが気になった。

「・・・ええ、まあ」

なんだか歯切れが悪い。
少しは彼の印象について聞けると思ったが、これ以上は何となく踏み込めなくて。

「どうして彼を調べるのか・・・聞いても良いですか?」

小さく話題を切り替えた。
赤井秀一の名前を私に出してまで調べたいこととは一体何なのだろう。

「一度は彼が死んだと確信しましたが、それが偽りである可能性が出てきまして。さっきも言いましたが、彼には確認しておきたいことがあるんです」
「確認しておきたいこと・・・?」

そこが聞きたいのに、透さんは回りくどく教えてくれなくて。もどかしくなって核心をついた質問を投げた。

「それはまた今度、です」
「!?」

そう言うなりふわりと体を抱っこするように持ち上げられて。流石にこれは私の中の羞恥心が叫びを上げた。

「透さん・・・!?」

彼の名を呼ぶ間にも、一歩一歩とある場所に向かっていて。そこがどこかは嫌でも分かる。




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