• テキストサイズ

【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第116章 安室2※




「あ、っんん・・・、ぁああ・・・!」

突き上げる度、小刻みに震えナカを締め付ける彼女に、絶頂が近いのだと察した。

声は大きさと甘さを増していく一方で、それが僕への煽りともなる。

「・・・ッ、そろそろ・・・っ」

自分でも、驚く程早くにそれは訪れた。
思わず歪んだ表情だったが、気にする余裕はない。

少なくとも、目の前に乱れる彼女がいる間は。

・・・あと何度、この表情を見ることができるだろうか、なんて下品な考えを今だけは許してほしい。

なんて、相手のいない言い訳を心の中で呟いて。

もしかすると、これが最後になるかもしれない。
それは、こうして会うことも。

僕たちにとって別れというのは、突然でも何でもない。
ある種、日常だから。

「と・・・おる、さ・・・っ!」

・・・酷い声で呼ぶ。
甘く、何度も聞きたくなるそれは、手を出してはいけない薬物のようで。

そんな声で呼ばれれば・・・何もかもに諦めがつかなくなってしまう。

「ひなたさん・・・っ」

もっと違う形で出会いたかった。
違う僕として、出会いたかった。

「あっ、ぁあ・・・!も、ああぁ・・・っ!」

そうすれば、こんな醜い行為もなく、彼女を心から愛した状態で体を重ねることができただろうか。

僕に抱きつく彼女の体を、素直に抱きしめ返せたのだろうか。

そんなどうしようもない考えを浮かべながら、彼女の弱い所を的確に突いた瞬間。

「・・・っぁあ!だ、め・・・も・・・ああぁ!!」

彼女の体は大きく震えながら、声を上げて。
搾り取られるように締め付けられると、僕も限界を迎えて。

「い、っあァああ・・・!!」
「・・・・・・く・・・ッ」

彼女が絶頂を迎えた瞬間、僕もまた同じように果てて。

快楽のせいで短く空気を吐くように声が漏れたが、これ程までに虚しさを感じたことは無かった。




/ 1935ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp