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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第18章 嘘吐き※




その後、女性陣で昼食の準備を済ませた。
コナンくんにも持って行ってあげないと・・・と思い、彼用に用意したそれをトレーに入れ、蘭さんと一緒にリビングへ戻った。

「コナンくん、お昼持ってきたよー・・・って、あれ?」

蘭さんが声をかけながら部屋に入るが、そこにコナンくんの姿は無くて。トイレだろうか、と思いキョロキョロしていると。

「あのガキンチョなら、石栗さんの部屋で寝てるって。この部屋、クーラーの調子悪いみたいで」
「確かに・・・」
「あんまり効いてないね」

蘭さんと顔を見合わせながら、そう話した。桃園さんに石栗さんの部屋の場所を聞き、蘭さんと園子さんの三人で部屋へと向かった。

「コナンくん・・・?お昼持ってきたよ」

ノックしながらそう声をかけたが、返事はなくて。

「・・・寝てるのかな」
「放っておいていいですよ、ひなたさん。お昼食べなくても死にゃしないし」

まあ・・・そうなんだけど。彼にスマホを借りて沖矢さんに連絡も取りたかったから、話がしたかったんだけど・・・。

「そうだね。この部屋のクーラー、効いてるみたいだし」

蘭さんの言葉で気が付いた。確かに扉の下の方から冷気が漏れている。かなり部屋は冷えているようだ。

仕方なく、冷やし中華をキッチンまで持ち帰り、私達もお昼を済ませた。勿論、透さんとは違う部屋で。

お昼を食べ終わった頃、みんな順番にお風呂に入るとのことだったので、私はキッチンで暇を潰すことにした。

リビングでは毛利探偵が、透さんと高梨さんに今までの推理の話をしているみたいだし、ここなら来ないだろうと高を括って。

「・・・コナンくん、大丈夫かな」

そろそろ14時を迎えそうで。
コナンくんのことが気になり、もう一度様子を見に行こうと石栗さんの部屋へと一人で向かった。

「コナンくん?体調どう?」

再びノックしながら声をかけるが、ぐっすり眠っているのか、返事はない。

その後も何度かノックしたが返事がないので、キッチンへ戻ろうとした時。

「コナンくん、よく寝ているようですね」
「!!」

帰り道となる廊下に透さんがいて。

唯一の進路を塞がれ、帰るに帰れなくなっていた。




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