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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第112章 恋愛で※




「ふ、ンん・・・っん・・・!」

何か暗示でも掛けられているようだ。
勝手に腰が降りていってしまう。

それが何だか怖く、嫌だと言うように、唇を塞がれたまま首を小さく振るけれど。

彼から返事としてされたものは、更に絡んでくる舌だけだった。

「ん、む・・・っ、ンん、ぅ・・・ッ!」

空気を取り込む隙間も余裕も無い。
彼の肩に置いた手に力が入り、爪が立ってしまう。

きっと傷になっているだろうな、と脳裏で思いながらも、自制なんてできず。

それでも、腰は降りきる前に何とか寸前で止められた。

「ッん、は・・・ぁ、はァ・・・っ」

ようやく後頭部に添えられていた彼の手が離れ、唇も名残惜しそうに糸で繋がれながら離れて。

一気に取り込んだ空気は体が追い付かず、目眩がするような感覚の中、荒い呼吸を何とか落ち着けようとした。

軽い酸欠のせいか、視界が定まらない。
クラッと体の力が一瞬抜けた時、背中にほんのり冷たい感覚を受けた。

彼の、指だ。
それはすぐに分かったけど。

その指が、ゆっくり私の背中を登るように、優しく沿わされるとは思っていなくて。

「ひぁ、う・・・ッ!?」

気の抜けた、甘いともそうでも無いとも言えるような甲高い声を上げれば、彼はクスッと笑った。

「零・・・っ」

あれが快楽だったのか、くすぐったかっただけなのか。
少々不確かではあるけれど。

いずれにせよ、体に妙な負荷が掛かったのは確かだ。

諸々の文句を言うように、全てを彼の名前に乗せて口にすれば、背中を滑った彼の手が今度は頬へと触れてきて。

「でも、力は抜けただろ?」

そう自覚の無い質問をされ、言われてみればそうなのかもしれない、と一瞬我に返った時だった。

「やっ、あぁァ・・・ッ!!」

私のバランスを崩すように彼は体を動かし、中途半端にされていた挿入を、一気にさせられてしまった。




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