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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第108章 零まで※




「ハロくんのおかげで、少しだけ緊張・・・取れた」

どこか強ばっていた体が、楽になった。
彼は意図せずした事だろうけど。

「・・・僕もだ」

何だか、離れ離れになる前に戻ったようだ。
感覚はあの時のまま、何も変わっていない。

「・・・でも、声は我慢できないかも」
「僕が怒られれば済む」

小さく笑いながら、こそこそと悪い事をしている子どものような気持ちになって。

流れるように自然と、唇を重ね合わせた。

「んっ、く・・・」

緊張が取れたからといって、快楽が取れる訳ではなくて。

もう一度改めるように彼の手が服の裾からスルリと入ってくると、脇腹に指先が這わされていった。

「っ、ふ・・・ンん・・・」

彼の口内に、我慢し切れなかった声が吐き出された。

くぐもったそれが酷く背徳感を煽り、眉間のシワを深めて。

「・・・ッ、んぅ・・・!!」

下着の上から胸の膨らみに触れただけなのに。
過剰とも言える程に、体が反応してしまう。

「・・・可愛い」

耳も、心も、体も、全てが擽ったくなるような声と言葉。

相変わらず、何の躊躇も無く言ってしまう彼に、酷く赤面した。

「や、だ・・・っ」
「何が・・・?」

恥ずかしくなるから。
あまり、言わないでほしい。

「言っちゃ、や・・・」
「可愛い」

・・・それなのに。

「ひなたが可愛くて、仕方がない」

彼は、何度も、何度も。

「・・・可愛い」
「ッ・・・」

そう言葉を、繰り返して。

「やめ・・・」
「やめない。嘘ではないからな」

下着の隙間から、指を肌に添わせて。

「・・・ッん・・・」

軽く蕾に指先が触れた。

たったそれだけなのに。
体は一気に火照り、熱を帯びて。

「・・・れ、い・・・っ」

瞼にも、手にも、体にも。
全てにキュッと力が入った。

「・・・それに、僕の好きにしていいと言ったのは、ひなただ」

そうだった。
つい数分前の自分の言葉を忘れてしまっていた。

「覚悟は、良いな?」

彼の確認に早くも後悔してしまいそうになりながらも、自分で言ったことだからと。

下唇を小さく噛んでは、ゆっくり首を縦に動かした。




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