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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第105章 意図的




「コ、コナンくん・・・!?」

居ても不思議ではないが、居るとは思っていなかった人物がそこに居れば、それなりに驚くもので。

「助手席に人を乗せるつもりだと言っただろう」

そう赤井さんが言う中、コナンくんは素早く助手席へと移動して行って。

確かにそれに関して嘘はついていないけれど。
定員オーバーについては・・・。

・・・いや、とやかく言える立場ではないか。
零もそれは分かった上で、私を行かせたのだろうから。

「そこに例の物を用意している。時間は10分だ」

赤井さんがそう言うと、ジョディさんが足元から何かを引き出して。

私の横に置かれた黒いバッグの中に入っていたのは、赤井さんの言葉通りの、例の物だった。

これが用意された。
零の前に、FBIが出てきた。

・・・零が、私について話し始めた。

全てが、最後だと物語っている。

「・・・・・・」

遂に、組織との決着をつけに行くのか。

「・・・悲しむ暇もありませんね」

指示通り、10分以内で支度をする為にバッグの中身を取り出して。

ジョディさんに見守られながら、それらを装着した。

「本当に・・・良いのね?」
「コナンくんもですけど、確認し過ぎですよ。もう大丈夫ですから」

なんて言ってみているけれど。

本当はかなり揺さぶられている。

昨日、あんな事があったばかりで。
その次の日にこんな事になるなんて。

・・・やはりあの食器類は、彼の嫌な思い出として残ってしまいそうだ。

「彼からはどこまで聞いた?」

支度を終える頃、赤井さんは零が進んで来た道を戻りながら、私にそう尋ねた。

「・・・組織のデータを管理する鍵の一部に、私が必要だと」

そしてそれは。

「母が・・・仕掛けたものだという事も」

これはFBIに聞く方が早いかもしれない。
零も、話したそうにはしていなかった。

本当は零の口から聞きたかったけれど、今はそれも叶いそうに無い。



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