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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第103章 これで※




「・・・大丈夫か」
「ん・・・」

汗ばむ体で抱きしめ合いながら、暫く呼吸を整え合った。

それでも体の脱力感は無くならず、もう自分の意思では思うように動かせなくもなっていて。

「・・・っ」

まだ抜かれていない彼のモノを体の中で感じながら、下腹部へと手を伸ばし確かめるように置いた。

まだここにいるのだと、確かに一つになっているのだと、確信する様に。

「・・・痛かったか?」

それに気付いた彼は、少し不安そうな表情で下腹部に置いた私の手に、自身の冷たい手を重ねてきて。

「ううん」

クスッと笑いを漏らしては小さく首を振ると、何故笑うのかと聞きたげに、彼はほんの少し目を丸くして。

「・・・零が中にいるんだなって、感じてただけ」

数ヶ月前まで、知らない人だったのに。

色んな奇跡が重なり合って、こうして出会い、大切な存在になるなんて。

不思議だと、思った。

「・・・そんな可愛いことを言われると、また襲いたくなるんだが」
「?」

どこにそんな要素があったのか。

「・・・っ、ん・・・!」

自分では分からないそれに、今度はこちらが目を丸くしながら彼の目を見た瞬間、ナカからズルッと彼のモノがゆっくり引き抜かれた。

ほんの僅かな快楽に小さくピクッと体を震わせては、離れていく彼を目で追って。

付けていた避妊具を取り外しているのだと気付いた時、途端に瞼は重みを増した。

「・・・ひなた」

彼が呼んでいる。
返事を、しなきゃ。

脳内ではそう思っているのに、瞼は上手く言うことを聞かなくて。

なんとか薄ら小さく瞼を開くと、いつの間にか目の前に来ていた彼の顔が目に飛び込んできた。

「もう寝るのか?」

・・・眠たい。
けど、まだ眠りたくない。

「・・・っ」

自分を奮い起こすように、そして彼に寝ないと伝えるように。

少し強めに首を横に振ると、フッと彼から漏れた笑いが聞こえてきた気がして。

「なら、口を開けてくれ」

そう言いながら彼の手は、そっと私の頬へと添えられた。




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