第101章 知って※
「れ、ぃ・・・ッあぁあ・・・!!」
唇が離れても、休む暇は与えられない。
舌は蕾を舐め上げ、口内で転がされては強く吸われる。
それと同時に、既にぐちゃぐちゃになっている秘部を指で撫でられた。
いきなり過ぎる快楽は、思考力も体力も大きく失わせる。
・・・理性なんて、もうあるようで無い。
それは、互いに。
「何度でも言うが、あまり僕を煽らないでくれ」
体が、震える。
そんな状態で彼の肩を掴んでは、声にだけ神経を研ぎ澄ませた。
「ひなたが思う程、僕はできた人間じゃない」
「ひゃぁあ・・・ッ!」
耳元に近付いて来ては、囁く様な低い声で。
吐息が掛かる度、体は大きく跳ねた。
その瞬間、彼の指が腟内にズプリと埋まって。
「必要以上に嫉妬もするし、理性だって簡単に崩れる」
彼の声は聞こえてくるのに、言葉が入って来ない。
「僕の手が届かない場所に居れば、不安で仕方がない」
既に、頭が真っ白だ。
「・・・い、ぁあっ、やぅ・・・っ」
耳元で声が聞こえる度、腰の辺りがゾワゾワとむず痒くなって。
自分の物ではないような声が、無意識に漏れ出てくる。
「・・・この声を聞けなくなる事が、怖くてたまらない」
「っあァ・・・あ・・・ッ!!」
指が・・・ナカで、動く。
的確に、私の弱い部分を狙って。
それが余計に、私の思考力を奪っていく。
「零・・・っ」
イキたい。
早く、一度楽になりたい。
容器の中で、振られては溜まる炭酸のように。
もう、早くも爆発寸前で。
「この指輪も、自分を安心させる為だったのかもしれない」
・・・指輪。
そんな言葉が聞こえた気がしたけど。
首に掛かるそれに、彼が触れている気がしたけど。
「イ・・・っ、あ・・・ぁあ・・・ッ!」
彼の指が、止まらなくて。
何も考える余裕が無くて。
そして、苦しくて。
ただ・・・この苦しさは、何なのか。