• テキストサイズ

【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第101章 知って※




「・・・っ、ん・・・!」

素早く服の裾から手が入ったかと思うと、下着はすぐに慣れた手付きで外されて。

そのまま服と一緒に取り払われると、あっという間に一糸まとわぬ姿にされてしまった。

「ひなた」
「・・・?」

布団を手繰り寄せ、それに縋り付くように体の前部分だけを隠していると、突然名前を呼ばれて。

声無く視線だけで返事をすると、彼は私にのしかかるように上から体重を掛けた。

「・・・っ、れ・・・」

重い。
でもそれは幸せな重さで。

・・・ただ、違和感の残る重さでもあった。

そしてその違和感の正体は、すぐに察する事となって。

「先に言ったのはひなただ。確認も、した」

その言葉と共に、彼の纏う空気がどこか変わった。

「今の僕は嫉妬でまみれている。・・・本当に容赦できないからな」

違和感が何なのか。
察したのは、その言葉と声色を聞いた時で。

「ひなたのお願いで感情を抑えられたと思ったが、もう抑えが効かない」

・・・ポアロか、工藤邸か。
はたまたどちらもか。

沖矢さんと会ったことを、彼は知っている。
直接問い詰めはしないが、そんな気がした。

ポアロや、取引の事で仕方がなかったとはいえ、やはり工藤邸での行動は軽率過ぎた。

その後悔も。

「甘えを明日以降にしたこと、後悔するなよ」

この後悔も。
早くもしてしまいそうで。

さっきまでとは違う。
優しさは残っているのに、隠しきれない怒りに近い感情を感じる。

・・・ずっと、抑えていたんだ。

それが分かるくらいには、彼の怒りは滲み出ていた。

そうでなければ、私の目の前にある彼の拳が・・・こんなにも強く握られるはずがない。

「零・・・っ」

待って。

とは、言えない。

それ所か。

「ンっ、ぅ・・・ンん・・・ッ!」

何も、言わせて貰えない。

さっきのキスも十分深かったけれど、それが比ではない程。

「ふ、んぅ・・・く、ッン・・・!」

目眩が起きる程、深過ぎる。
これをキスと言って良いのか分からないくらいに、野性的なものだった。



/ 1935ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp