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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第101章 知って※




「僕がひなたのお願いを断ると思うか?」

互いの質問で会話は進んだ。

彼が、その問いを言い終わるかどうか。
それくらいの間で、唇は触れ合って。

「・・・っ」

触れた唇から鼓動が伝わってくるようで。

破裂しそうなくらいバクバクと音を立てる心臓は、そのまま口から出てくるのではないかと思う程だった。

「キスだけで、良いのか?」

唇が離れると、お互い数秒間見つめあって。

その後、彼からそう聞かれたが、正直な所このキスではまだ、満足もしていない。

・・・でも今、私が一番求めているのは。

「とびっきり甘やかして・・・抱いてほしい」

彼自身で。

いつも甘やかされているとは思うけど。
今日はそれよりも、甘く。

でも潰れるまで・・・抱いてほしい。

「・・・お安い御用だ」

そんな私の思いを知ってか知らずか、彼は一瞬だけ笑顔を見せた。

・・・何かを押し殺している様な、笑顔を。

「舌、出して」

椅子に座ったまま、彼に縋るように服を掴んで。
顔は彼の両手に包まれ上を向かされて。

その状態で舌を少しだけ出せば、まだだ、とでも言うように、彼は小さく首を横に振った。

「・・・っ」

これは甘やかされているのだろうか。
そう疑問に思いながらも、ドキドキしているのは確かで。

瞳を彼に捕らわれたまま、少しだけ出ていた舌をもう少しだけ伸ばした。

「良い子だ」

その一言に、心臓はまたドクンと音を立てた。

これは確かに・・・甘やかされている。

そう感じると共に、彼の手の平の上で転がされているようにも感じた。

・・・でも、それが良くて。

「ッ、ん・・・ぅ」

食べられるように、私の舌は彼の口内に含まれた。

絡んでくる舌が熱くて、溶けそうで。

時折、舌の付け根辺りに彼の舌が滑り込んでくるのに体が反応を示して。

深過ぎるそれに溺れるように、ただただ彼に身を任せた。




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