• テキストサイズ

【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第100章 ゼロで※




「ひなたが他の男と話していれば、それだけでひなたを失った気になってしまう」

・・・もしかして、今日のポアロでの様子を見ていたのだろうか。

「案外、女々しいだろ」
「そんな事ない。私だって・・・」

零がポアロのお客さんである、女子高生に騒がれているのは、正直少し嫌だ。

「零を取られた気になる事もあるよ」

彼女達に優しく勉強を教えたり、優しく微笑んだり、それは営業で仕方ないとはいえ、少し・・・いや、かなり嫉妬する。

本当は私が彼女なのだと言いたい。

「・・・ポアロか?」
「うん」

そう問われると同時に、彼の目を覆っていた腕が退かされて。

身に覚えがあるということは、あの行動は確信犯じゃないかと口を僅かに尖らせた。

傍から見れば、これはただの惚気だ。

でも私達にとっては、かなり真剣な問題で。

「僕はひなたを不安にさせない為に、これを贈ったつもりなんだが」

そう言って彼は、私の首にかかる鎖を伝って、そこに繋がる指輪を服の隙間から取り出してみせた。

「・・・分かってる」

でも、それとこれとは別で。
いつかこれが優越感にでも変われば良いのだけど。

「零の不安は、それだけ?」

話を戻すように尋ねると、上に乗っていた私を退かして彼は向かい合うように座った。

いつも真面目に話す時、彼はこうする。
目を見て、私に体を向ける。

如何にも、警察官である彼らしい。

「・・・近々、組織へ本格的に仕掛ける。ひなたに危険が及ばないとは言い切れない」

毎回、こうして冷静にいられるのは赤井さんのおかげだが、それが良いと捉えられるかは、今となっては正直複雑で。

「だから」

またポアロも休まなければいけないだろうか。
もしかすると、やめなくてはいけないかもしれない。

きっと赤井さんの言葉通り、私は身を・・・

「何があっても、僕の傍を離れるな」




/ 1935ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp