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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第95章 決めて※




「れ、い・・・ッ」

私は覚えているつもりだ、と。
そう言う様に、名前を呼んだ。

いつも冷たい手も。
優しい声も。
綺麗な顔立ちも。
ちょっと癖毛な髪も。

この体で、覚えているつもりだけど。

「ひぁ・・・や、あぁ・・・ッ!!」

突然強く突き上げたかと思うと、同時にスピードも上げてきて。

目の前がチカチカとする感覚に襲われ、目を固く瞑ると、彼の顔が耳元に近付いて来るのを感じた。

「忘れるなっ・・・」

漏れる吐息と共に吐き出される彼の声が、体中の神経を刺激する。

ゾクゾクッと、鳥肌が立ってしまうくらいに。


「僕だという、ことを・・・ッ」


そう付け足されると、更に深く、強く、突き上げられた。

痙攣するように、体が震えて。
思考も、理性も、何も言うことを聞いてくれなくなった。

ただ部屋を甘い声で埋めつくしていくだけ。

それだけ。

「あ、ンぅ・・・っあぁ・・・!!」

突然だったにも関わらず、存外、体は順応で。

刺激や快楽があれば、堕ちる感覚が近付いてくる。

これは私が動物的過ぎるのだろうか。

できれば・・・

・・・彼だから、だと・・・思いたいが。

「零っ、・・・れ、い・・・ッ!!」

堕ちる前には、名前を呼んでしまう。
それは彼に教えている訳でも、意図的でもない。

ただ無意識に、彼だということを確認しているのかもしれない。

「ひなた・・・っ」

間違いなく、私に触れているのは零なのに。
それを無意識の内に確認している。

これが何となく、いけない事だとは思っていた。

「ン、ぁ・・・っあぁ・・・ッ」

初めの絶頂が・・・来る。

あの堕ちていく感覚が。

もう、目の前。

「・・・・・・ッ」

だったのに。

「・・・ひなた」

その動きは、直前で止められた。

「潰れるなよ」

まだ熱を持つ体は疼いているのに。

彼はそう言って、私のナカから彼のモノを引き抜いてしまった。



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