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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第93章 重ねて※




「・・・っ、アぁあ・・・ッ!!」

声を掛けたのも束の間、一際強く、深く突き上げられると、そのまま何度も腰を打ち付けられた。

「僕の事だけ、考えろとは言った、が・・・要らない事は・・・考えるな・・・っ」

そう言って、何度も何度も。
その言葉の後は、何も言わずひたすらに。

ただ彼の苦しそうな吐息と、私の甘ったるい声と、ベッドの軋む音だけが部屋に響いた。

「は・・・ぁあッ、零、れ・・・ぃ・・・っ!」

また、だ。
また達する。

堕ちてしまう。

もうこうなったら、自分ではどうしようも無くて。

ただその快楽を求めて、身を任せるだけ。

「・・・ッ、いぁ・・・ああぁッ、や・・・!!」

ふわっとしたこの感覚。

覚えてしまうと、体はこの感覚を定期的に求めてしまう。

これは・・・一種の中毒だから。

「零っ、ぁ・・・ひぁ・・・ッ」

・・・彼は時々、達しても止めてくれないことがある。

今日の様に。

「待っ、て・・・ッあ、ゃあ・・・!!」

これが本当に、僅かになった理性というものをとことん崩壊させる。

お互いが、獣と化す。

「・・・っ、ひなた・・・」

この声は、それを加速させる。

「あァっ、い、あ・・・ッ!!」

苦しくさせて、甘くさせて、そして。

「れい・・・れ、ぃ・・・ッ」

少しだけ。

「ッ・・・」

切なくさせる。

「・・・っひ、あぁぁァ、っあぁ・・・ッ!!」

その時、彼もきっと達したのだと思う。

けれど、彼はまた直ぐに避妊具を新しい物へとつけ直して。

何度も何度も絶頂を味わっても尚、彼は動きを止める事は無かった。

それは言葉通り、私が意識を手放すまで。


ーーー


「・・・零」

ふと目を覚ました時、外はまだ明るかった。
流石に丸一日眠ってしまったということはないと思うが。

きっちりと着せられていた部屋着に目をやりながら体を起こすと、腰に大きな違和感を感じた。

流石に久しぶりであれはキツかった、と腰を擦りながらベッドから降りると、廊下へと出て一応彼を探しに行った。



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