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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第88章 感覚で※




「だめっ、も・・・ひぁ、あ・・・ッ!」

私の体を伝うのが自分の汗なのか、彼の汗なのかも分からない程、互いの体は汗ばんでいて。

いつ意識を手放してもおかしくはないくらいに、それは朦朧としていた。

「れ、・・・っい・・・ッ!」

最早、喘ぎ声なのか叫び声なのかも分からない。
そんな声で部屋中を埋めつくしては、ぐちゅぐちゅとナカを掻き乱される音を感じ取った。

「ひなた・・・ッ」

それは酷く切なく、苦しい声で。

そんな声で呼ばれて、体も脳も反応しないはずがない。

「ン、ぅ・・・ふぁ、あ・・・っ!」

より強く、より奥に。

肌がぶつかり合う度にギシギシと音を立てるベッドが、可哀想だとさえ思えてくる。

それでも容赦無く打ち付けてくる度、あの感覚が体を襲ってきて。

・・・また、堕ちてしまう。

もうこれ以上は限界だと感じている中、彼もそれは近いのだと感覚で悟った。

「い・・・っれ、ぃ・・・ッ」

もう、来る。

どちらが、とは言えない。

お互い、いつ果ててもおかしくはなかったから。

「やぁ・・・ッん、イ、あぁぁ・・・っあ・・・ッ!!」

実際、その瞬間が訪れた時には、そんなことを気にしている間など勿論無くて。

大き過ぎた快楽に背を反らせながら、数度目の沼へと堕ちていって。

これでバーボンの女を名乗るなんて、図々しくおこがましいことこの上無いなと自分を罵った。

酷い倦怠感の中そんなことを思っていると、いつの間にか彼に強く抱き締められていたことを肌で感じ取って。

指一本を動かす事もできない。
そして、特有の疲れから眠気までもが襲ってきて。

「・・・・・・」

名前を呼ぼうとしたのに。
声一つ出なかった。

体が言うことを聞かない為、抱き締め返すこともできない。

でも、体は安心感で包まれていた。

「おやすみ」

その言葉はまるで麻酔のように体へ溶けていって。

簡単に私を眠りへと誘い込んだ。




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