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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第84章 教えて※




怖い。

そう思う事なんて無い、と思っていたのに。

「・・・・・・ッ」

そこに触れられるのが、この上無く怖い。
それが何故なのかも分かるのが・・・嫌で。

「・・・無理はするな」
「!」

彼の手が引き抜かれると同時に、そう言われた。

「あの日の事は覚えているんだろう」

彼の言うあの日というのが、記憶を失った日の事を言っているのは分かる。

私自身も、それが原因だということは分かっている。

触れているのは彼だと・・・降谷零だと分かっているのに、どうしようもなく怖い。

それが心底、悔しい。

「急がなくてもいい。また今度・・・」
「だめ・・・っ」

今度なんて、あるか分からない。
それに、次が大丈夫だという保証もない。

「今じゃなきゃ・・・駄目・・・」

このままが最後は嫌だ。
せめて彼で私を塗り潰しておいてほしい。

我儘で不条理かもしれない。

それでも今だけは。

「本当に駄目なら・・・言うから」

彼で溺れさせてほしい。

「・・・本当に無理はするなよ」
「うん・・・」

彼の言葉に短く頷くと、軽くキスを落とされた。
冷たい零の手が頬に触れた瞬間、それに少しは安心できて。

「っ、ん・・・」

再び手は下へと伸びていき、今度は下着の上から優しく撫でられて。

零の肩を掴んでいる手に力を込めて、快楽と恐怖の狭間を漂った。

「僕を見ろ」

その声に導かれるように、閉じていた瞼は自然と開き彼へと視線を向けた。

「ここには僕とひなたしかいない」

だからそれ以外は考えるな、と。
そう言っているようにも感じた。

「・・・ゃ、あ・・・っ」

唯一身に付けていた下着も取り払われ、冷たい空気の中に晒された肌は未だに熱を持っていて。

彼の手の冷たさが心地良くさえ感じる。

「ふぁ・・・っ、ぁあ・・・!」

今度は直接、彼の指が秘部を刺激して。

指が滑らかに動く事を感じ取れば、そこにどれだけ蜜が溢れているかが分かる。

そこから響いてくる音も、同じように。




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