第7章 夏休み
あっという間に一学期は終わり夏休みに入った。
終業式の日市川に誘われた。
「皆で一緒に花火大会行かないか」って。
そして今日は花火大会の日なのに…。
風邪をひいてしまいました。
ママに必死で頼んだら、
「彼氏も来るのね。いってらっしゃい」
とふざけ半分で行かせてくれた。
彼氏ねえ。
彼氏だったらいいのに。市川…。
何を考えてるんだ。私。
私は浴衣にマスクで家を出た。
待ち合わせの場所についたけど、誰もいない。
と、そこに市川が来た。
「あ、みんなは?」
私は聞いた。
「嘘ついてごめん。誘ってない。」
なにを言ってるんだこいつは???
「早く河原に行こう。」
市川は強引に私をひっぱった。
「あのさ…。ちょっと話があって。」
市川は言った。
「えっ」
私はなにって言おうと思ったんだけど間に合わなかった。
「チュッ…。」
市川は私にキスをして来た。
意味が分からない。
「好きだ。お前の事。付き合ってくれ」
「考えさせて下さい」
私はこれしか言えなかった。フラフラして頭が回んなかった。
「じゃ、屋台行くか………。」
市川が言いかけたんだけど
バタン。
私は倒れてしまった。土手に倒れてるのは分かるけど、市川の声が聞こえない。
その後、意識を失ったようだ。
目が覚めたら病院にいた。