第2章 : 1st
そんな事があってから少女は一人で出かけることをしなくなり
ばば様と出掛ける際も手を離さなかった
そう、だから《迷い》は少女の前から姿を消した
「蒼、ばばはちーっとばかし出掛けてくるよ
いい子にしてお留守番しててね」
ばば様が戸に手をかけた時、忘れてたと振り返った
「いいかい?誰が来てもこの戸を開けるんじゃないよ
ばばが返ってくるときは自分で開ける
もし誰かが来て自分で開けようとしなっかったら…
その時はこの戸を少しでも開けたらいけない
ばばとのお約束だ」
そう言ってばば様と少女は指切りをした
『いってらっしゃい!!』
「行ってくるよ」