• テキストサイズ

異世界へのいざない【落乱】

第8章 長い1日


善「…ちゃん、ゆうきちゃん。」
伊作に肩を揺り起こされ、ゆうきは目を覚ました。

「んー…、あれ、私寝ちゃってたんだ。」

善「緊張の糸が切れたんだろうね。これ、食堂のおばちゃんにもらってきたんだ。」

「おにぎり!!ありがとう!」

ぐ〜〜

「…////////」

お腹の音が大きく鳴り、ゆうきは思わず赤面する。

「そういえば、半日以上何も食べてなかった(笑)」

善「ゆっくり食べて。そうそう、これ先生達と同じ忍び装束と、寝巻きの浴衣ね。」

「わぁ!!忍び装束!?これ、私が着るの!?」

善「そうだよ、なんか嬉しそうだね。」

「う、うん、ちょっとね。」
(歴史好きの血が騒いだのは黙っておこう…)

善「あ、あとこれ。ゆうきちゃんが着てた服もう乾いてたから。医務室に置いていた服も一緒に持ってきたよ。」

「あ…ゴメンね…。ありがとうございます…。」

ゆうきは綺麗に畳まれた自分の衣服を受け取った。1番上にはこれまたきちんと畳まれたパンティが載っている。恥ずかしいのと申し訳ないのとで、ゆうきは隠すように受け取り、苦笑いをした。

善「だから気にしなくて大丈夫だってば。ね?」

気まずそうにしているゆうきに伊作は微笑みかける。

善(明らかに元気なくして…わかりやすいな、この人。)

「気にするなと言われても…。伊作君には頭が上がらないよ(笑)」
/ 145ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp