第7章 忍たま長屋
「私はどこでも大丈夫だよ。皆と近くで嬉しい!」
ゆうきの純粋な言葉に、3人はそうだねと気まずそうに笑うしかなった。
雷「ここだよ、ゆうきちゃんの部屋。」
一行はある部屋の前で歩みを止めた。
久「忍術学園のクラスはいろはに分かれているんだ。この部屋は、六年は組と五年い組の間にある。五年側の隣は俺と勘ちゃん…尾浜勘右衛門っていうんだ。後で紹介するね。六年側の隣は…」
善「僕と留の部屋だね。さっき一緒にいた食満留三郎と同室なんだ。これからよろしくね、ゆうきちゃん。さて、僕は食堂のおばちゃんに何か食べる物をもらってくるからゆっくりしてて。兵助達も、夕食食べておいで。」
「うん!伊作君、雷蔵君、兵助君、ありがとう。これからお世話になります。」
ゆうきはもう一度3人に頭を下げた。
荷物を受け取り、3人と別れて部屋に入る。使われていない部屋だが、綺麗に掃除されているようだ。押入れと文机しかないシンプルな部屋。
「はぁ〜〜〜〜疲れた。」
文机に突っ伏したゆうきから、寝息が聞こえるまでにそう時間はかからなかった。