第20章 会計委員会
潮「その、全て思い出したんだ…。俺は三禁を破って何ということを!」
頭をゴンゴンと何度も床に打ちつける文次郎を、ゆうきが慌てて制する。
「落ち着いて!!何もなかったから!」
仙「いや、全て吐いて楽になった方がいいぞ。首の痕はお前が付けたんだな?」
潮「ああ、間違いない…。」
文次郎は項垂れながら答えた。
仙「他には?」
「それだけ!それだけだったよ!首も文次君が寝てる時に、重みで!!重みで痕がついちゃっただけだよ!!」
潮「胸を揉みしだいて、乳首を刺激した…」
「なっ///」
仙「くっくっく。三禁が聞いて呆れるな?」
楽しそうに笑う仙蔵に、文次郎は項垂れたまま続ける。
潮「あぁ、ゆうきさんの反応があまりにも可愛くて…徹夜続きとは言え理性を抑えられなかった…本当にすまない、ゆうきさん。」
「も、文次くん!もういいから!何も言わないで〜; ;」
仙「ゆうきさんは相当感じやすいようですね。今度私もお相手願おうかな?」
ゆうきは仙蔵をきっと睨む。
「立花君はそんな意地悪を言うために来たの!?」
仙「ふっ。まだ部屋に灯りをつけていたので、田村が訪ねて来てな。その馬鹿は意地でも仕事をやめないだろうから、貴女を手伝って欲しいと。」
「はは…。三木ヱ門君、私じゃ無理だって見抜いてたのか…」
がっくりと肩を落とすゆうき。
仙「今日はゆっくり寝れると田村は感謝してましたよ。その馬鹿を説得するとはよくやったものだ。」
いつの間にかイビキをかき出した文次郎を仙蔵が顎で指す。そして自分より体格の良い文次郎に肩を貸すようにしながらかつぐと、
仙「貴女も早く寝た方がいいですよ。おやすみなさい。」
と言って去って行った。
「は〜〜〜、この半日で…つ、疲れた…。」
ゆうきも会計室を後にして、泥のように眠ったのであった。