第17章 生物委員会
ゆうきが忍術学園に来て1週間経った。
この日も食堂と事務の手伝いを難なくこなすと、ゆうきはある場所に向かった。
「八くん!」
竹「おー来たか、ゆうきちゃん。」
ゆうきは生物委員会が管理する飼育小屋に来ていた。そこには委員長代理の八左ヱ門を始め、生物委員会の面々が揃っていた。
夢・虎「「ゆうきさん!!こんにちはー!!」」
「三治郎くん、虎若くんこんにちは!」
ゆうきは一年は組の良い子たちと、すっかり仲良くなっていた。
「一平くんと孫次郎くんもこんにちは。」
上・初「「こ、こんにちは!」」
ゆうきに名前を覚えられていた嬉しさに、上ノ島一平と初島孫次郎は笑顔を見せる。
「生物委員会は一年生ばかりなの?」
竹「いや、もう1人三年の…、あ、来た来た。孫兵遅いぞ!」
孫「すみません、ジュンコがお腹減ってたみたいで…」
「伊賀崎くん、今日はよろしくね。」
遅れてきた孫兵にゆうきは頭を下げる。
孫「ええ、よろしくお願いします。」
素っ気なく会釈をした孫兵とは反対に、彼の首に巻かれていた蛇はゆうきに興味を持ったようだ。
シュロロロロロ…
ジュンコは頭をゆうきの方に伸ばし、ゆうきに近づく。
夢「ゆうきさん、気をつけて!ジュンコは毒蛇なんです!」
虎「ジュンコ嫉妬深いから女性に敵意を抱くことがあるんです…!」