第7章 リヴァイ★聖夜の誓い
「なんてことだ!こんな気難し屋のリヴァイを落とすなんていったいどんな女の子なんだ!リヴァイ!その彼女に興味がある!今度連れてきてくれ、一度解剖を……グハァ……」
リヴァイの拳が新羅のみぞおちあたりでグリグリしている。
「寝言は寝て言え!じゃあな。」
リヴァイは新羅のマンションを出て、自宅まで急いだ。
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家に帰るとまず真珠の顔を見に行く。
「(リヴァイさん!お帰りなさい!)」
リヴァイの顔を見るなり少し騒がしくなる姿がまたなんとも可愛い。
急いでシャワーを済ませると、かごから出してやる。
リヴァイは少し飲み直そうと、コンビニで買ってきた物をキッチンで用意していたら真珠がトコトコとやってくるのが見えた。
それに気づいたリヴァイは、膝をついて、手に乗せてやると、自分の左肩に移動させてやった。
羽を切ってしまってるので、移動は基本徒歩になってしまう。
歩いて移動する様子も可愛いいが、鳥なのだから自分が家にいるときくらいは自由に飛ばせてやりたい。
今後、羽は切らないでやろうとリヴァイは思っていた。
用意ができると今日はダイニングテーブルではなく、リビングのソファに腰掛け、小さめのテーブルに色々と並べ始めた。
リヴァイが用意したものはビールにつまみのチーズとサラミ、そして小さなクリスマスデザインのケーキだった。
リヴァイは甘いものが苦手なため、ケーキなど買ったことがない。正直、このケーキの味など全く想像できぬまま買ってきた。
しかし、真珠と過ごせるクリスマスが、あと30分ちょっと残ってる。
誰が食べるわけでもないが、少しでもクリスマスっぽくなるように、リヴァイはらしくもなくケーキを買って用意をしたのだ。
「乾杯だ、真珠。」
ビールをグラスにあけると、リヴァイは真珠の背中にキスをしながら飲み始めた。
「真珠はクリスマスって知ってるか?いい子にしてたらサンタクロースがプレゼントを持ってきてくれるらしいぞ。」
真珠はじっとリヴァイを見つめたままだ。
リヴァイは今日買った荷物の中から可愛くラッピングされた包を真珠に差し出してやった。