第6章 リヴァイ★懺悔
「あぁ、だから悪かったと思ってる。機嫌を直してくれてホッとした……」
身体の相性がいいと思ってたはずの乃愛だったが、昨日の情事後はなんだか胸にポッカリと穴が空いたようなスッキリしない気持ちしかなかった。
男として出すものを出したのにもかかわらず、おかしな気分だった。
むしろ、真珠と再び心を通じ合えてる今のほうが、心身ともに穏やかな気持ちで満足している感じがする。
真珠が自分を恋人の様に慕っているのと同時に、いつしか自分の中でも真珠は言葉や種族の壁を越えた特別な存在になっていたのではないかとリヴァイようやく気付いたようだ。
リヴァイにとっても真珠は小さな恋人だ。
──プラトニックな愛──
そんな言葉がとてもしっくりきた。
こんなんでは、ハンジの言うとおり、婚期は逃すどころか、やってもこないだろう。
真珠の頭を撫でながら自虐的に笑うが、自然と悪い気はしない。
今は嘘偽りなく認めたこの小さな恋人を思い切り甘やかしてやりたい気分だ。
「真珠、今日は一緒のベッドで寝るか。それと明日はオフィスまで連れてってやる。それで詫びさせてくれ。」
そういうと、目をキラキラさせて喜びの表情を見せた。
リヴァイは急いでシャワーを済ませると、寝室のシーツを替えて、真珠を連れてきた。
枕の横に柔らかいブランケットを畳んでひいてやると、そこに真珠をおろしてやる。
「シーツはちゃんと替えたからな、もう機嫌損ねるなよ。」
そう言うとリヴァイもベッドに入り、真珠の頬に軽くキスをすると、ベッドサイドの明かりを消し、2人で仲良く眠りについた。
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翌朝
先に起きた真珠は寝ているリヴァイの鼻や頬をコショコショと甘噛みしながら、反応をうかがう。
「……おい…真珠か?くすぐったいからやめてくれ…」
リヴァイは反対を向いてしまった。
起きてもらいたい真珠は反対側にまわり、くすぐり攻撃を再開する。
いそいそと近づき、甘噛みをする仕草が可愛く、リヴァイは観念したように目をあけた。
「真珠、起きるの早ぇよ…」
横になったまま真珠の頭を撫でてやる。
今朝は人生で1番目覚めのいい朝だ。