第6章 リヴァイ★懺悔
「んー、オカメインコか…いつから飼い始めたの?」
「ちょうど一ヶ月くらい前からだ。」
「最初から懐いてた?」
「あぁ…」
「オス?メス?」
「メスだ。」
「もしかして、誰にでも懐いてるわけではないんじゃない?」
「あぁ…その通りだ。」
「んー、ボワッと羽膨らませてたりする?」
「してねぇな。」
「んー…………。」
「なんだよクソメガネ。なんかわかるのか?」
「まぁ、なんとなく。想像でアドバイスするけど、きっとリヴァイのとこのインコはリヴァイを恋人だと思ってたんだよね。飼育本にはそんなに詳しくは書かれてないけど、オカメインコって1人パートナーを決めると、その人にしか懐かなかったり、他のインコを迎えたりすると飼い主を取り合って嫉妬したりすることがあるんだ。」
「…………………。」
「私の推理はこうだよ!リヴァイは昨日、女の子を家に上げて、アンアン♡なことをいたしてしまう。そこで彼女は怒る。私という恋人がありながらヒドイ!となるわけだ。そして翌朝、何事もなかったかのように挨拶をされて、仕事が忙しくてとかなんとか適当な嘘をついてきて、堪忍袋の緒が切れドカーンと爆発した。まぁこんなとこかな?」
「言いたくはないが……その推理、だいぶ当たってやがる。疑問なんだが、鳥は飼い主を主人ではなく恋人と認識するのか?」
「個人差あるけど、犬や猫を飼う感覚とは大分違うと思うよ。その様子だと、きっとリヴァイのとこのインコは家に迎えた時点で自分は恋人とか、奥さんとか、パートナー以上の特別な存在だと認識してたんだよ。割と一人暮らしの人間に飼われてる鳥によくみられる傾向で、飼い主が結婚すると、配偶者に嫉妬して、噛みついちゃうとかっていうことも珍しくないんだよ。リヴァイ、その様子だと結婚は無理そうだね!アハハハ!」
「うるせぇクソメガネ、事の真相は理解した。それじゃあ俺はいったいどうしたらいいんだ。朝から機嫌損ねて食ってないんだ。」
「そしたらリヴァイ!彼女を鳥だとか、ペットだとか考えるのはやめて、いちパートナーとして、昨夜のことを謝って、謝罪して、心の底から許しを乞うしか方法はないと思うぞ。飼い主を愛してる鳥の感受性はとても高いからね!誠心誠意謝ってみな。」
「………それしか方法はねぇのか……」
謝罪……リヴァイは息を飲んだ…
