第6章 リヴァイ★懺悔
「リビングに誰かいるの?今日のリヴァイなんか変だよ……ってキャッ……」
真っ暗な寝室に入ると、リヴァイはコートを脱ぎ捨て乃愛を押し倒した。
「……良くしてやるから黙ってろ……」
「あぁ…ん、待って…よぉ…」
乃愛とはそこそこ長い付き合いだ。
もちろんいいところも熟知している。
リヴァイは乃愛の服に手を入れると少し強引気味に愛撫を始めた。
程なくして寝室には厭らしい水音が響く。
「あぁ、あぁん!……ダメ…リヴァイ…イッちゃ…う…」
乃愛の身体がしなって達したのを確認すると、リヴァイはベッドの端に置いてある避妊具に手を伸ばすがその手をパシッと掴まれてしまう。
「はぁ…はぁ…リヴァイ?いつも言ってるじゃん、ピル飲んでるから…つけなくていいって…」
達したばかりで息も絶え絶えだが、避妊具に手を伸ばす腕を阻止する手にはしっかりと力が込められている。
「はぁ?それで何人の男とヤッてるんだよ。ガキができるのも病気もらうのも御免だからな。自衛はしっかりさせてもらうぞ。」
「もう…釣れないなぁ。そういうところも好きなんだけどね……」
乃愛はおとなしく掴んだ手を離した。
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情事が終わる頃には22時半をとっくに過ぎていた。
乃愛の家は立川方面だ。電車で帰るとなるとそろそろ帰さないとまずい。
「おい、着替えて出ないと終電のがすぞ。さっさと着ろ。」
ベッドサイドに置いてあるスタンドの明かりをつけると、リヴァイはそこかしこに散らばっている乃愛の下着や服をポイポイと投げて渡した。
「あんもう!本当に泊める気ないのね、わかったわよ。」
怒ってはいないが、拗ねた子供のように着替えを済ませる乃愛。
リヴァイは真珠に後ろめたさがあるのか、着替えが済んだ乃愛をさっさと帰れと言わんばかりに玄関まで引っ張っていった。
「じゃあな、気をつけて帰れよ…」
ぶっきらぼうに玄関を閉めようとすると、乃愛はすかさずドアの隙間に足を入れて、閉まるのを阻止した。
──ガン!──
「!?」
驚いた一瞬をついて乃愛はリヴァイの胸ぐらを掴んで引くと、強引に唇を奪った。
乃愛の方から舌をねじ込ませて濃厚に口付ける。
リヴァイも嫌ではないのか拒絶はしない。
マンションの寒い通路に2人のリップ音が数十秒ほど響き渡った。