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リヴァイ生誕祭記念「リヴァイは真珠に恋をする」

第5章 リヴァイ★疑惑


実のところ、エルヴィンとリヴァイの仲を怪しんでるのはサイモンだけではなかった。


2人は祖国にいた頃から腐れ縁で、日本にきて仕事を起ち上げてからもずっと一緒だ。

それに2人して女っ気がない。
リヴァイは長続きはしなかったものの、何度か恋人がいたことはあった。しかし、エルヴィンに限っては皆無だ。

高身長に金髪碧眼、リヴァイと違って穏やかな雰囲気をまとっているのだ。
女達がほっとくわけない。


それでも恋人がいたことがないというと、見た目ではカバーしきれない程の超変態要素があるのだろうか。

それとも、リヴァイとそういう関係なのであろうか。


このようにまわりの人間は好き勝手に2人の関係を妄想し、今に至る。


最初はいちいち噛み付いて否定していたリヴァイも、最近では否定するアクションに覇気がない。
少しずつどうでもよくなってきてるのだろうか…


「ところでリヴァイ、貴婦人は変わらず元気か?今度会えたときは私の手に乗ってくれと伝えてくれ。」


「あぁ、心配には及ばず元気だ。何度も言ってるが、あいつは好き嫌いが激しいんだ。手に乗って貰いたければ、必死にお願いするんだな。」


「そうか…高貴な貴婦人はリヴァイ一筋なんだな…」


「………………。」


──リヴァイ一筋なんだな──


エルヴィンの言葉に悪い気はしなかった。


「だが、朝から夜遅くまで留守番だと、貴婦人も寂しいんじゃないのか?パートナーを飼ってやったりはしないのか?」


「あぁ?!」


真珠にパートナーだと?
パートナーということは雄のオカメインコということか?
ふざけるな……
リヴァイは真珠が自分以外の男と寄り添って仲睦まじくしている光景など、想像したくはなかった。


「ハッ、そんなのは必要ねぇよ。というか1羽でも世話が手一杯だ。」


心中を悟られないように、もっともらしい理由で否定をする。


「そうか…では貴婦人が寂しそうにしてたらまたオフィスにつれてきてくれてくれ。リヴァイがいない間、私がお相手つかまつろう。」


「かえってそっちの方が心配になりかねないが、まぁいい。その時は頼む。」




食事を終え、寒さが厳しくなり始めた池袋の街を、駅に向かって2人で歩いていると、まだ賑わっているロッテリアから、よく知る人物がでてきて声をかけてきた。






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