第3章 リヴァイ★詮索される
「なんだよ。厳しいな、結構いい出来だと思ったんだけどな…」
「残念だが…客は来ないと思うぞ…」
「じゃあ2人で客が来そうなポスター作ってくれよ。フリーランスだろ?頼むよ。」
「作ってやってもいいが、金はあんのか?」
「金はない!」
「なら諦めろ…」
ブツブツと文句を言いながらミケが張り紙をしているとリヴァイのスマホの着信音がなった。
「はぁ……」
リヴァイは着信画面をみると思わずため息がもれた。
画面には「折原臨也」どでている。
『何のようだ』
『あれー?リヴァイくーん、ずいぶんなご挨拶だねー。』
『要件を言え、手短にだ。』
『相変わらず機嫌悪いねー。そんなんじゃせっかくできた可愛い恋人に愛想つかされちゃうよ♪羽はちゃんと切っておかないと、本当に逃げられちゃうからね♪じゃーねー!』
『おい、なんでお前がそれをっ……』
──ピッ──
「チッ。切りやがった。」
「臨也か?」
「あぁ…どうやら暇で仕方ないらしぞ。クソが…」
エルヴィンといいミケといい臨也といい、いったいストーカーみたいになんなんだ。
鳥を1羽飼い始めただけだ。
ったく気持ち悪いな…
リヴァイのイライラ度合いが沸々としてきたところで今度はインターホンがなった。
「あぁ?!今度は誰だこのやろう!」
苛立つ気持ちに任せて玄関をあけると、そこにいたのは3段重ねの箱を持った若い男女だった。
「まいどありがとうございまーす!デリバリーピザ、自由の翼でーす!」
「あぁ?!」
ピザの注文なんてしてねぇぞ。
それに自由の翼ってなんだよ。デリバリーピザといったらピザ○ットとかド○ノピザじゃねぇのか?
どう考えたって美味そうには見えねぇ。
「おい、ピザの注文なんてしてねぇぞ!間違いじゃないのか?」
「いや、注文したのは俺だ。ごめんなエレン、こいつ今すこぶる機嫌が悪いらしい。」
「あ?!いったいどういうことだよミケ。」
「ここのピザ、すげーうまいんだよ。2人にも食わせたくて注文しといたんだ。なんでも店員はみんなドイツの出身と幼馴染でやってるらしい。材料もドイツから仕入れててうまいんだ。」
「ミケさん、いつもありがとうございます!」
「この2人もドイツ出身なんだ。というかエレン、今日もミカサと一緒なのか?」