第3章 リヴァイ★詮索される
──真珠との同棲生活が始まって数日後──
「なぁリヴァイ、まさかとは思うが女でもできたのか?」
オフィスでデスクワークをしていると、エルヴィンからの、鋭い質問にあった。
「あぁ?なんだよいきなり……」
「いや、なんだかここ最近お前から漂う雰囲気が違う様な気がしてな…」
「なんだよ気持ち悪いな…動物を飼い始めただけだ。変な勘違いするな。」
「リヴァイがペット?珍しいこともあるもんだな。犬か猫か?」
「………鳥だ。」
鳥?エルヴィンはいったい何があったんだと色々聞き出そうとしたが、不機嫌そうにどうでもいいだろとあしらわれてしまい、それ以上聞くことができなかった。
静まり返ってしまったオフィスには2人のキーボードを叩く音が無機質に響く。
──コンコン──
「…………あ?」
──ガチャ──
こちらの返事を待たずにオフィスのドアが開いたと思ったら、入ってきたのはミケだった。
「よぉ、あいかわらず殺風景なオフィスだな。エルヴィン、リヴァイ、変わりはないか。」
「あぁ、ミケ、久しぶりだな。こっちは変わりない。あいかわらず忙しい……」
するとミケはおもむろにリヴァイのまわりをスンスンと嗅ぎだした。
「おい、何するんだよ…」
「フン、リヴァイ、ずいぶん小さな恋人ができたみたいだな。」
ミケはリヴァイのデスクに軽く腰掛けるとニヤニヤしながら真珠の存在を言い当てた。
「……なんだよ。お前もエルヴィンも気持ち悪いな…なんか文句でもあるのかよ。」
「いや、リヴァイが珍しいと思ってな。」
すると、ミケは手に持っていた張り紙の様な物を、2人のオフィスにベタベタと張り出した。
「おい、勝手に何してやがる?!」
「ああ、これか?臭気判定士の講師だけではなかなか生活が厳しい。副業をはじめた。」
張り紙の内容はこうだ
「自宅の中のイヤなにおいにお困りの奥様はいませんか!?その悩み!臭気判定士のミケ・ザカリアスにご相談を!」
と書いてあり、何故か三毛猫のイラストが描いてある。
「おい…センスねぇな。これどうみてもインチキ詐欺にしか見えねぇぞ。」
リヴァイがするどく突っ込む。
エルヴィンの表情も渋い。