第2章 【かずなり】の日常。
「櫻井さん…俺の色気、感じます?」
翔「ああ、一段とね…何かしたのかな?」
「お店の先輩に聞いたんです、そしたら玩具を使うといいって…」
翔「ふぅん、なるほどね…だからさっき玩具を取り出していたのか」
「はい…」
俺が、そう答えた時、櫻井さんが
また口角をにやりと押し上げたような気がした。
その一瞬の表情に、身体中がぞくぞくと
粟立つように痺れる。
この人、俺が今まで出会った客の中で
断トツにカッコよくて、何考えてるか
全く分からなくて、何より金持ってて。
やばい程、最高かもしれない…。
俺は、櫻井さんの身体に馬乗りになって
櫻井さんのスーツを解く為にネクタイに
手をかけた。
ネクタイを外して、シャツのボタンを
ひとつずつ解放していく…。
そうして露わになる櫻井さんの
逞しい首元。
そこに俺の唇を寄せて、舌を這わせて
強く吸い上げて赤い華を散らした。
全身から香る大人の香りと、欲を
掻き立てるフェロモンに身体を
擦り付けるのが止められない。
翔「可愛いことするね、いつもこんな事を?」
「ううん、櫻井さんにだけ…」
翔「ほう、じゃあもっと俺にだけの可愛いカズくんを魅せて…」
「え、あぁ…っ、んん、」
櫻井さんが俺の臀部に、両手を伸ばし
割れ目を割開くように左右に引いた。
すーっと外気に晒される後孔は
さっきまで玩具を咥えこんでいたから
ひくひくと疼いてしまう。
もっと強い刺激が欲しいと…。
翔「カズくんは、玩具が好きなんだよね…?」
「ん、あ…ぅああっ、まっ、て…なに…っん、」
俺が、ふわふわと快感の波に
酔いしれていたら、櫻井さんの肉棒ではない
太い何かが俺の後孔に宛てがわれて、
思い切り侵入してきた。
翔「俺の方で用意しておいた、ディルドだよ…硬くて太くて気持ちが良いだろう?」
「んあぁっ、あ、ぁ、ああっ、やっ、ん、」
櫻井さんの手によって、玩具で与えられる
その快感と刺激に戸惑いつつも、身体は
熱くなるほどに昂っていた…。