第8章 翠の君は、君を見る。
阿散井:今度腕試してみたいっすな
その言葉に私は乾いた笑い。
流石にこれ以上卍解するような事態は避けたい。
あの時の卍解は、氷輪丸の確認だけだったから
日番谷:何処かで休まないと蒼もうやばいんじゃないのか?
日番谷隊長のその言葉に、私は「え?」と蒼を見つめた。
どうやら日番谷隊長の腕から離れた場所で吐いてたのだ。
澪:あぁ〜蒼、駄目
澪は、抱き抱えたが流石にダウンしているらしい。
俺は蒼に触れたが、余程駄目らしい。
日番谷:そこの甘味屋で休むか、阿散井付き合うか?
俺は阿散井に質問をするが、阿散井は断った。
そんな阿散井が去るのをみて、澪を見て「行くか」と告げたのだった。
澪:隊長はどうして出掛ける提案したんですか?
その言葉に俺は少し考えた。
爺さんが何を考えてるか、わからないが
日番谷:お前こそ、俺と同室の部屋でいいのか?
昨日は、仕方なく野宿したが、流石に今日からはな
場合によっては部屋を用意出来るのだが・・・。
澪:うーん、仕方ない事ですし、諦めてます。
澪は首を傾げて、俺を見つめたのだった。
澪:それに、どの道隊長も総隊長の命令じゃ逆らえないんじゃないですか?
その言葉に俺はごもっともだと感じた。
下を見つめれば桶に水を入れた状況で蒼が気持ち良く休んでいる。
澪:どうやら蒼落ち着いたみたいですね。
氷雪が好きだと聞いては居たが、流石に氷水に身体つかして休んでる光景は少し可愛いらしかった。
日番谷:松本の酒は後で没収だな
蒼を見つめながら俺は溜め息を吐いたのだった。
澪は俺に酒を飲んでしまった理由を聞いて来た。
日番谷:.俺から離れた隙に、松本の机漁ってた。
蒼は興味あるものはとことん漁るらしい。
そこで、溢れた酒を軽く飲んでしまったらしい。
澪:だからこの惨状か
澪は、溜め息を吐いて蒼を見た。
まぁ、松本には注意が必要だけどな
日番谷:少し休んだら入り用のものを揃えて戻ろう。
その言葉に、澪は頷いてお茶を飲む。
蒼も大分良くなったのか、少しだけ元気を取り戻していた。