第7章 爺と孫姫
元柳斎:家出みたく、柊沢の家に世話になりおってからに
あ、溜め息。まぁ、無理もないことだよね。
可愛い孫が自分頼らないで、勝手に決めたんだから
澪:ふん!だ!お爺様の元にいきゃこうなるもん。
「あったり前じゃ!」その言葉に私は耳を塞いだのだった。
私の事になると本当に、こうなるんだから
元柳斎:咲夜姫の罪過、まだ解けぬのか
その言葉に私は、動きを止める。
歯痒さはあるけど、お爺様には本当に逆らえない。
澪:もう半分諦めてます。ですが・・・
やっぱり腹立つ、全て理解してるからってこの顔は・・・。
溜め息を吐いて告げた。
澪:氷輪丸、日番谷冬獅郎の側に潔くいます。
その言葉に、お爺様は「そうか」と告げて、書類作業を再開するのだった。今だに現役だろうが、昔に比べると少し寂しく感じられた。
元柳斎:いずれにせよ、其方には隊長になって貰う。
それだけはご勘弁してください。
溜め息を吐きながらその場を離れたのだった。
日番谷:・・・💢
で、この光景・・・何。
周りを見回して、目をパチクリした。
戻って来てこの状況は何?
澪:蒼、あなた何を飲んだの?
「松本が隠してた酒だ」と叫ばれて、私は首を傾げた。
職務室に、お酒隠すか普通に・・・。
日番谷:この状況をどうにかしろ💢
蒼は、酔いが回ったのか机の上で目を回している。
日番谷隊長は、書類作業出来ないのか片膝付いている。
日番谷:それより、総隊長の所から戻るの遅かったな
蒼を抱き抱え、その言葉に私は動きを止めた。
流石に、祖父だとは告げることは出来ない。
澪:少し隊所見ていただけですよ
蒼に霊力を与え、回復させる。
今だに目を回してるのか蒼は大人しい。
日番谷:まぁ、いい。松本も仕事サボってるしな、丁度いい。出掛けるぞ
その言葉に私は「はい!?」と叫んでしまった。
日番谷隊長は、私から目を逸らしている。
日番谷隊長は立ち上がり、職務室の扉を開け「行かないのか?」と振り向いて質問した。私はそれに「行きます」と告げた。
窓の外を元柳斎は静かに見つめた。
そこには日番谷隊長と澪が笑って移動してる姿があった。
元柳斎:こうなったからには何もかも受け入れるしかあるまい。
元柳斎は溜め息を吐いたのだった。