第6章 蒼の瞳は、翠の瞳に魅入られる。
乱菊:珍しいですね。此処まで霊力ある新入りとかは
俺の頭の上にいるコイツな松本は触れながら話をしてきた。
頭撫で撫で、俺がされているようで気分良いもんじゃねぇと感じた。不意に扉が開き、澪か職務室に入室してきた。
澪:す、すみませんでした。
今だに、日番谷隊長の頭にいたその子を抱き抱えると、私は頭を下げた。流石に、初回からこの子はやらかすとは思わなかった。
日番谷:はぁ、もういいのか
俺は呆れながら澪を見た。
腕の中にいるそいつは俺の側にいたいのか澪の腕の中でジタバタしていた。
日番谷:そいつ、何で俺の側にいたいんだ?
ジト目で管狐を見つめている俺。
澪が氷雪系を使ってるからでないかと告げた。
日番谷:は?
澪はポリポリと頬をかいて
澪:日番谷隊長が氷雪系の斬魄刀使用者だからですよ。その子、氷雪大好きなんです。
物の見事に爆弾投下・・・。
その子が氷雪好きなのは今に始まったことではないが、流石にこの状況はやばいなとは感じていた。
日番谷:それで💢
ど、どうする事もできませーん
私は日番谷隊長から目を逸らしたのだった。
諦めて貰うしかない。管狐は、気に入ったら離れないのだ。
澪:諦めてください。
そう私は告げてこの子解放した。
案の定、日番谷隊長の頭の上に座り込む。
日番谷:・・・💢
松本はその光景を楽しそうにみている。
が、俺は無性に不貞腐れた。
澪:で、日番谷隊長、申し訳ないんですが、たまにその子相手してあげて下さい。
あ、怒った。拳を机に叩いてる辺り、すいません。
ちょっぴり、悩んでいたことを忘れそうになる。
ほんの一瞬だけ翠の瞳に魅入られたのは事実だった。
それはおそらくこの子も本当のこと