第14章 異世界生活七ヶ月目
一月が過ぎ、2月に入った。外は相変わらず寒く、雪が降りしきる。
街は雪の白色に染まりながらも、賑やかさを保とうとイルミネーションやら何やらでカラフルに彩られている。
そんな街の中をは一人で買い物に出ていた。
(あとはこれとこれを買って…よし!順調順調!)
――。
遡ること数日。は勇気をだしてトランクスをデートに誘おうとしていた。
「あの、トランクスさん。」
リビングでいつもの如く共にくつろいでいたトランクスに声をかける。
「なんですか?」
「あの…この日って予定空いてますか?」
「? 確か何も無いはずですが…どうかしましたか?」
「も、もし、嫌でなければ私と出かけてくれませんか…?」
「ええ、構いませんよ。なにか大きなものでも買うんですか?」
悲しいことにトランクスはデートに誘われるなんてことが無かったので、荷物持ちと勘違いしてしまう。
「あっ、違うんです!荷物持ちとかじゃなくて、ただ一緒にお出かけしたいなあって…」
「そういう事でしたか…!オレで良ければ付き合いますよ。」
「わあ、ほんとですか!?楽しみだなあ、ありがとうございます!私、どこ行くか調べてきますね!どこがいいかなあ…トランクスさん、行きたいところとかありますか?」
「うーん、これといってないですね…」
トランクスはそれから少し考えて言った。
「分かりました!じゃあ楽しめそうな所を考えておきますね!」
こうして無事トランクスとデート(?)することに決まったのだった。
――。
「ただいま帰りました!」
リビングにいたブルマに声をかける。
「あら、おかえりなさい!何を買ってきたの?」
「えっと、洋服とアクセサリーと防寒着を…」
「あら、そういうのを買うの珍しいわね。いつもは遠慮するのに…あ、別に構わないのよ。どんどん買っちゃって。ということはもしや…デートかしら〜?」
ブルマはニヤニヤと質問する。
は顔を赤らめ返事に困る。
「デートというかなんというか…トランクスさんと出かける事になったんです。」
「よかったじゃない!!トランクスも今頃楽しみで寝れてないんじゃないかしら?」
「そうだといいんですが、多分トランクスさんデートだと思ってないです…」
は表情を曇らせる。
「どうしてそう思うの?」