第35章 独占欲@赤司@
祈りながらカーテンをシャッと開ける
自分で鏡を見ても似合ってるかよく分からなかったから
征十郎の反応しだいだ!
と思ったのだ
「…ほう……。」
女性店員と並んでいた征十郎は
感嘆の声を漏らし、表情を少し変えた
じっと見られて照れくさくなった私はカーテンの奥に引っ込んだ
すると征十郎は
「…何故戻るんだい?
折角可愛いんだから、見せてほしいね。」
首を傾げて
恥ずかしげもなく言い切った
店員さんが微笑んでる!
青春ですね~
って言いたげな顔して微笑んでる!
その横で、征十郎は嫌と言わせないオーラを放っている!
「うぅ…
どうぞご覧ください…。」
渋々カーテンをもう一度開く
………その後
その店では、どんな服でも可愛いと散々連発され、
二度とあの店員に顔を向けられなくなった