第33章 渡したくない@黄瀬@
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昼休み
ユウに会いに行こう
そう思い、音速で弁当を完食した俺は
ユウの教室へ向かった
「黄瀬ー。
コレ、頼まれてくれんか。」
一瞬俺かと思ったが、
先生は教室内のユウに言っていたようだ
「はい、いいですよ。」
「あ、俺、手伝うよ。」
「ありがと~。」
……折角会いに来たのに、最悪なモノを見る羽目になった
あの男子!!何が「手伝うよ」なんスか!
ユウへの下心が丸見えっスよ?怒
暇だった俺は、後をつけた
2人が
着いたのは、資料室
***
…怪しい
……じつ~に怪しい
資料室に入ってから、もう何分なんスか!?
見つからないように資料室前をうろうろしながら
考え込んだ
そして決心する
それは、ドアを開ける決心
ガラッ