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闇濡月

第2章 人間関係


彼女と彼の帰り道 side凍叶

「私の使う剣は天乱剣___天叫と言う斬った者を凍てつく程冷たい炎で無に還す剣を使いこなす為に生み出された、剣術としては氷紋剣と同じく外道に当たる殺人剣だよ。」
男達を伸した帰り道、凍叶は凍季也に自らの使う剣、天乱剣の説明をしていた。というのもお互い流派の当てあいをしてはいたが何方も一族で受け継がれる剣だということもあり、少なくとも表世界では途轍もなくマイナーな剣術なので凍季也は彼女の使う天乱剣のことを知らなかったからだ(因みにそれなら何故お前は氷紋剣を知っていたのかと凍季也がつっこむと氷紋剣の巡狂座は裏では割と有名だそうで、凍叶はその道の友人にたまたま聞かされていたという答えが返ってきた)。何にせよ凍季也は凍叶の話を終始興味深そうに聞いていて、凍叶は他の話題を振った時との余りの違いに呆れ、本当に剣が好きなのだなと感心した。また、凍季也の話す氷紋剣の話もとても面白く、つかず離れず、二人はお互いの剣の話を聞きながらもう夜明けの近い空を見上げて帰り道を歩いた。
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