第1章 Fate短編・SS
馬鹿なやつ
そう言ったのは誰であったか
夏も最中、毎日蝉のなく暑い日が続く
このまま溶けていなくなりたいだなんてとほうもないことを考えながら道を歩く
世間は夏休み
公園を見ればこの暑いのにこれでもかと動き回る子供達
それを見守るのは涼しい木陰に座った母親達
あーあ・・・ いいよな 私もはしゃぎたいよ
そんなことばかり思う
ふと見れば近くにあるコンビニでアイスの半額セールをやっているようだった
特別食べたいわけでもなかったが半額という言葉に魅せられたのは無理もない
「いらっしゃいませー」
店員の程よい挨拶がひんやりとした店内に響く
早速私はアイスコーナーへ向かう
どれにしようかと迷っているとさっきの挨拶をしてくれた店員が声をかけてくれた
「今人気のアイスはあずきアイスですが俺的にはこのソーダアイスがうまいです」
なんとまあ面白い店員である
どうやら店内には私しかいないらしく話しかけてきたのには納得がいった
外、暑いものな セール始めたのも朝からだったらしいし
特に決めてはいなかったので言葉通りソーダアイスを選ぶ