第11章 幼馴染
誰だろうと考えてたら
背中をトントンと叩かれた
あ!ゆう
私は、女の子と風磨から見えるか見えないかくらいの位置に立っていた
ゆう
「なんで、人の告白見てんの??
趣味わりー!!」
って大爆笑
声おっきいと完璧聞こえちゃうから!
「ゆうのクラス行こうと思ったら
女の子の声が聞こえてきて、つい目に…」
いま、目に風磨が入ったから
立ち止まったって言おうと思ったけど、
別に素通りすればいいのに
なんで立ち止まったんだろう
風磨が告白されるなんて
普段からよくあることだよね
告白してた女の子はフられて
階段を駆け下りて帰ったみたい
「夏奈生、いるんだろ?」
えええー!!
今のは、風磨の声ですか?!
本当に?
何、呼び方勝手にランクアップしてんの
「ゆう!どうしよ!バレてた
これって行った方がいいの?
えっ、夏奈生って名前で呼ばれた」
ゆう
「ちょっと落ち着いて」
パニクって顔が赤くなってきた
心臓もバクバクいってる